金策冒険家エイジのblog

私は、私のままで、成功していける。金策冒険家エイジの思考と実践の、不定型な日常。
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2012年、人類総不妊時代の幕開け - NHKスペシャル「女と男(3) 」を観て(4)

Sunday, 01, 2009 at 16:11
Y染色体の消滅が時間の問題となっている人類。
そうなった後も生き延びられるかどうかは、偶然に頼るしかない。
ただY染色体がなくなっても生き延びたトゲネズミのような前例も、人類のY染色体が消滅するまで500万年かかるという試算もある。

遺伝子


この危機は科学の進歩、もしくは遺伝子による突然変異によって克服可能かもしれない。
だが、Y染色体の消滅の他にもう1つ、人類に差し迫った危機がある。

精子の85%が異常


オーストラリアニューカッスル大学で行われた研究を通じて人間の精子の質が極めて悪いことがわかってきた。

ここで、健康な人の精子の映像が映し出される。
数にして20個ほど。
クネクネと動いているものの中に、まったく動かないものがいくつか混じっている。
中には形が異常なものも。
精子の頭が潰れていたり、尾がリング状になっていたり、頭と尾が90度に折れ曲がっていたりする。

実は一般的に精子の85%に異常がある。

人間の精子を注意深く見ると、正常な形をした精子は14〜15%しかありません。泳ぎ方にも問題があります。ちゃんとした泳ぎができるのは3〜4割しかいません。とにかく人間の精子は質が悪いんです」とニューカッスル大学教授ジョン・エイトキン博士は説明する。


デンマーク人男性の20%が不妊


男性の精子は質だけでなく濃度にも問題があることがヨーロッパの調査でわかってきた。
デンマーク国立病院が中心となり、イギリス、フランス、デンマーク、フィンランドの4カ国が参加する大規模な調査が始まっている。

同じ基準で精子の数や質を調べる初めての試み。
この調査で2001年の段階で、もっとも成績が悪かったのはデンマークだった。
デンマークでは3,500人の男性が調べられた。

WHO(世界保健機関)の基準では、精子の濃度が1ml中2,000万個を下回ると不妊に該当する。
デンマークでは、20%の人が基準以下だった。

さらに、不妊予備軍とされる4,000万個以下の人を合わせると、40%が基準を下回る結果となった。

全体の平均も1mlあたり4,600万個と、不妊予備軍ギリギリの数字となっている。

最初はとても信じられませんでした。悪い結果を予想していましたが、それ以下です。精子の濃度が4,000万を下回ると、妊娠成功率がガクンと落ちます。大勢の人が不妊となる可能性が高いだけにデンマークの結果はとても心配です」とデンマーク国立病院医師ニールス・ヤーゲンセン博士。


この調査では日本のデータもチェックされ、精子の濃度はデンマークと変わらない、という報告が出されている。
つまり、日本人の5人に2人は不妊か不妊予備軍ということ。


精子の質が高いチンパンジーと精子の質が低い人間


精子の質や濃度が思いの外悪い人間。
しかし、実はそこには、人間独自の進化が密接に関わっている。
その進化とは一体何か?

そのヒントは、人間に最も近いと言われるチンパンジーが教えてくれる。

画面にはチンパンジーの精子の拡大映像が映し出される。
精子で画面がびっしり埋まり、ワサワサワサワサっという音が聞こえそうなほど活発にうごめいていてる。
その数300個以上。
先の、クネクネのたうってる正常な人間の精子とは比較にならない。

この違いの理由は、人間とはまったく異なる雄と雌の関係にある。


一夫一妻が不妊の原因


チンパンジーの仲間は乱婚が基本。
発情している雌をめぐって雄同士が熾烈な争いを繰り広げる。
雌は複数の雄と結ばれる。

こうして雌の子宮の中では複数の雄の精子がたった1つの卵子を目指して激しい競争を繰り広げる。
精子の質が悪ければ、とうてい勝てない。
当然、生き残っているのは元気な精子の持ち主ばかり、ということになる。

人間には精子間の競争がありません。ですから、私たち人間の精子が劣っている理由の1つは、明らかに進化に原因があります。我々は質の高い精子を選び取って、次の世代に伝える仕組みがないのです」とエイトキン博士。

数百万年前、アフリカの大地で二足歩行を始めた人類。
手間暇かかる子育てを男と女が協力して行うために恋愛のメカニズムを発達させた。
人間は、基本的に夫婦で子育てをする道を選んだ。
人間の精子の質や濃度が悪い根本には、霊長類の中で極めて珍しい一夫一妻の関係を取り入れた人間独自の選択がある。


5年で27%も精子濃度が低下


ところが事態は研究者の予想を超えて悪化していることが今回のヨーロッパでの調査から浮かび上がってきた。

デンマーク国立病院での精子調査の報告会。
去年の秋、研究者たちはフィンランドのデータに驚かされた。

14〜15名の研究者たちが長テーブルを挟んで座り、正面のスクリーンに注目している。
そこにはフィンランド人男性(19歳・719人)の精子濃度を示した棒グラフが表示されている。
1998/1999年のデータと2001/2002年のデータ(2000年はナシ)を比較している。
1998年と2002年を見ると、明らかに精子の数が減少しているのがわかる。
1998年には6000万個/1mlを超えていたのに、2002年では4000万個台/1mlにまで低下。
5年の間に、精子の濃度が27%下がっていた

わずか数年での変化は一夫一妻では説明できない。

[研究者の会話]
この5年で劇的に減っているね
短期間で起きているので遺伝的要因ではなく、環境などの外的要因が疑わしい


今後、自然妊娠はますます減少する


精子をさらに急激に悪化させた原因は何か?
公害や化学物質、タバコ、電磁波など様々な可能性が指摘されているが、今のところどれも確証は得られていない。

男性は危機に直面していると思います。将来の危機ではなく、今すでにある危機です。残念ながら精子の悪化は今後も続くと思います。多くの国で、自然に妊娠することが難しくなると危惧しています」とデンマーク国立病院医師ニールス・ヤーゲンセン博士。


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ここまでの感想


衝撃映像だった。
人間とチンパンジーの精子の比較。
あまりにも違いすぎる。
地球を観測して間もない宇宙人がそれを見たら、きっとチンパンジーの精子の方を人間の精子と勘違いするだろう。

かつては人間もチンパンジーに匹敵するほど質の高い精子を持っていたはずだ。
一夫一婦制が制度化されるずっと昔、人類が地球環境全体に影響を及ぼせるほどの影響力をまだ持ち合わせていなかった時代には。

  • 一般的に精子の85%に異常がある
  • ちゃんとした泳ぎができるのは3〜4割


これが「普通」で「正常」なのだという。
では「普通」でない「異常」な精子とはどんな状態の精子を指すのだろう?

85%に異常がある精子は、すでにその時点で異常である。

卵子に到達する能力を最初から持ってない精子が全体の6割以上。
もはやそれは精子ではなく、かつて精子だった何かだ。


今すでにある危機


たとえ人類にY染色体の消滅という危機がなかったとしても、一夫一妻というシステムによって徐々に繁殖能力が低下していくことは避けられない。
それに加え、精子濃度がほんの数年で著しく減少している。
いや、不自然に減少している。

フィンランド人男性は1998年〜2002年の間に、精子の濃度が27%下がっていた。
番組では「5年で27%」と言っていたが、1998年〜2002年までなので実質4年で27%低下したことになる。
今後もこのペースで推移すると仮定すると、1998年から数えて14〜15年で0(ゼロ)になる。
つまり、2012年〜2013年までにフィンランド人男性のほぼすべてが不妊になる計算。

実際そうなった場合、それよりもっと早い時期に深刻な事態を迎えるだろう。
いや、迎えていたと過去形にすべきかもしれない。

というのは、2012年〜2013年は精子がゼロになると予想される時期であって、実際に不妊となるにはそこまで待つ必要はない。
WHO(世界保健機関)の基準によれば、精子の濃度が1ml中2,000万個を下回ると不妊に該当する。
フィンランド人男性の精子濃度が1ml中2,000万個を下回る時期は、遅くとも2008年。
もしかしたら、2009年の今現在、フィンランド人男性のほとんどが不妊状態なのかもしれない。
それが公表されていない、というだけで。

デンマーク国立病院医師ニールス・ヤーゲンセン博士が「男性は危機に直面していると思います。将来の危機ではなく、今すでにある危機です」と警告していたのは、こういうことだったのか?


人類は無自覚に滅亡していく?


デンマーク国立病院の研究者が指摘していたが、この不自然な精子の減少の原因は、環境などの外的要因と考えるべきだろう。

番組では公害や化学物質、タバコ、電磁波などその原因とされるものを列挙していたが、「今のところどれも確証は得られていない」というナレーションで通り過ぎた。
本当は素通りしてはいけないところだが、いろいろと事情があるのだろう。

確証が得られていない」からといって、それが「安全である」ということにはならない。
実際はある程度確かな証拠は出てきているものの、それを公にはできない理由がある、という場合も考えられる。

例えばそれが現代社会にとって不可欠なほど浸透し、すでにそれなしでは成立し得なくなっている、とか。
あるいはそれが莫大な利益を発生させており、利権を貪る権力者らによって堅固に守られている、とか。




人類は地上の至る所に生息し、その数を60億以上に増やしてきたが、近い将来急激な速度で減少していくのかもしれない。

次はそうならないための人類の抵抗について。


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常に心に留めておきたい詩
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