金策冒険家エイジのblog

私は、私のままで、成功していける。金策冒険家エイジの思考と実践の、不定型な日常。
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臓器提供考(2) - アイバンクに献眼登録するまでの思考経緯

Wednesday, 01, 2009 at 19:40
臓器提供について考える。
臓器を必要としている人数に対して臓器を提供してもいいという人の数がどうして少ないのか?

いくつか原因が考えられる。
そもそも臓器提供が何か知らないという人もいるだろうし、自分の臓器で何ができるかなど考えたことすらないという人もいるだろう。
こうした人たちに対する対策は自明だ。
臓器提供に関する情報がその人の耳目に入るような施策をとればいい。

問題はその後。
臓器提供についての知識はあるが、その人が「所詮自分とは関係のない他人事である」と考えていれば、その人からの臓器提供はほとんど期待できないだろう。

ということは、この逆をやってやれば、臓器提供に対する漠然とした高い壁は幾分低くなり、中にはそれを乗り越えていく人も増えるのではないだろうか?
つまり、「将来自分も臓器提供が必要な立場に立たされるかもしれない」と想像するのだ。
実際、そうなる可能性は誰にでもある。
そこでさらに踏み込んで、ある日突然、「自分が臓器を必要とする立場になった」と想像してみる。


アイバンクに献眼登録するまでの思考経緯


私がアイバンクに登録するに至った過程を振り返ってみると、この作業をやっていたことに気付く。
私はレーシックの集団感染事件が報じられた直後、一晩かけて記事を書いたのだが、そのとき自分が重症被害患者だったらどうなっていただろうと考えていた。

[関連記事]
[2008年08月27日] 銀座眼科で医療ミス! 患者67人が角膜炎を集団感染
[2008年08月27日] 角膜移植手術とアイバンク


視力を良くしようと思って受けた手術で失明の危険にさらされ、角膜移植手術しか光を取り戻す術がないと知らされる。
調べてみると、角膜移植手術を受けても拒絶反応や角膜の耐用年数等の問題もあり、それですんなり解決するとは限らないようだ。
国内ドナーは不足していて待機期間は3〜9ヵ月――。

しばらく煩悶するだろうが、遅かれ早かれその現実を受け入れるよりない。
そのとき、「早く角膜が来てくれ!」と願ったとしよう。
それは、「献眼登録した人、早く死んでくれ!」と願ったことと実質的に同じだ。
自分の目のために他人の死を期待する。
境遇を考えれば無理からぬこととはいえ、そのとき私はそう願った自分を愧じる人間でありたい。

自分の目が問題なく見えているときは「他人事」で、角膜移植の必要が生じた途端「早く角膜来てくれ!(献眼登録した人、死んでくれ!)」では、あまりに虫がよすぎる。

こうした考えもあって、私はアイバンクへ献眼登録することにした。
将来自分に角膜移植の必要が生じたとしても、雑念に支配されることなく、ただ待つことができるように。


[関連リンク]


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