金策冒険家エイジのblog

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離婚の原因は遺伝子のせいなのか?

Tuesday, 12, 2009 at 19:17
録画してあった2009年5月2日()放送の「土曜プレミアム『緊急特番 サイエンスミステリー7 それは運命か奇跡か!?〜DNAが解き明かす人間の真実と愛〜』」を観た。

番組は第一章「父が女になっていく」、第二章「遺伝子と愛と離婚のミステリー」、第三章「短い命を刻むアシュリー」〜最後の祈り〜 の3章構成。

2009年1月に放送された「NHKスペシャル シリーズ女と男 最新科学が読み解く性(全3回)」を明らかに意識したサブタイトル。
内容によほど自信があるのか、それとも安易な二番煎じか?
JUGEMテーマ:ノンフィクション


結論から言うと、後者だった。

すでに「NHKスペシャル シリーズ女と男 最新科学が読み解く性」を繰り返し視聴し、同番組の単行本である『だから、男と女はすれ違う―最新科学が解き明かす「性」の謎』を読んでいるせいもあるのだろう、「土曜プレミアム サイエンスミステリー7」を観ると、ほとんど味がしないスープを飲まされているように感じた。
「それは運命か奇跡か!?〜DNAが解き明かす人間の真実と愛〜」という外連味たっぷりのサブタイトル。
いくら視聴率命の民放番組とはいえ、その分を差し引いても「看板に偽りアリ」の印象は拭えない。
この番組を観ても「人間の真実と愛」が解き明かされることはない。
期待していた遺伝子関連の情報も申し訳程度に紹介されるだけ。
「ミステリー」でもなんでもない。
改めてNHKスペシャルの取材力、構成力の高さを認識すると同時に、サイエンスミステリーの瑕疵ばかりが目についた。

[単行本とDVD]
だから、男と女はすれ違う―最新科学が解き明かす「性」の謎 NHKスペシャル 女と男 DVD-BOX




宝の地図でも叶わない夢


さて、番組全体の感想はこのくらいにして、本題に入る。
私が「土曜プレミアム サイエンスミステリー7」の中で注目していたのは第二章「遺伝子と愛と離婚のミステリー」。
ここがもっとも「NHKスペシャル シリーズ女と男」の内容とかぶる。


サイエンスミステリーはどこまでNHKスペシャルに肉薄できるのか?


そんな期待を持っていたのだが、見終わるころには跡形もなくなっていた。
だが、まったく収穫がなかったわけではない。
それを紹介する。


第二章「遺伝子と愛と離婚のミステリー」には2人の離婚歴のある男女が登場する。
一人はカリフォルニアに暮らすウィル(54)。
独身男性。
離婚歴3回。
趣味はハーモニカ。
15種類を曲によって使い分ける。
取材クルーのリクエストか、いつもドライブ中にやっていることなのか、両手をハンドルから離してハーモニカを演奏する。
プール付きの広い邸宅に一人住まい。
寝室の壁には自分のほしいものの写真を貼り付けた宝の地図が飾ってある。
最初の結婚をした20年前から継続している。

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にもかかわらず、結婚の度に誓った「永遠の愛」は手に入れられず、離婚を繰り返してきた。
ウィルの離婚歴についてのナレーションの後、CMを挟んで離婚の原因とされる研究の1つが紹介される。


正反対のハタネズミ


男性の脳で多く分泌され、男らしさを司るホルモン「ヴァソプレッシン」。
それが働くために欠かせないのが受容体。
これが男女の絆に深く関わっているらしいことがわかってきた。

北米に生息する2種類のハタネズミ。
一方はパートナーとの絆を維持し、もう一方は浮気する。
両者の脳を調べると、「ヴァソプレッシン」の受容体の量に差があった。
同じ量の「ヴァソプレッシン」が分泌されていても、その受容体が少なければ働きは弱まる。
「ヴァソプレッシン」の受容体が多いハタネズミはパートナーとの絆を維持し、「ヴァソプレッシン」の受容体が少ないハタネズミは浮気する。

アメリカ・アトランタにあるエモリー大学のラリー・ヤング博士は「ヴァソプレッシン」の受容体が少ないハタネズミの脳に「ヴァソプレッシン」の受容体を増やす実験を行った。
結果、パートナーとそうでない雌の間を行き来していたプレイボーイのハタネズミが一転、自分のパートナーとだけ寄り添うマイホームパパに変身した。


だから、男と女はすれ違う―最新科学が解き明かす「性」の謎』の読者であれば、すぐアレかと膝を打つ。
同書の126ページに、この実験の詳細が紹介されている。
そこには「サイエンスミステリー7」で紹介された情報よりも正確な情報が記載されてある。

ヤング博士は、プレイリーボールと呼ばれる、アメリカ中西部の平原で暮らすハタネズミの一種を使って、「愛着」のメカニズムについて研究している。実はこのネズミは人間と同じようにオスがメスと協力して子育てをするという、ほ乳類ではきわめて珍しい習性を持っているのだ。
プレイリーボールのオスとメスはとても強い愛着の絆で結ばれています。オスは家族に食料を運び、家族を温め、子どもの毛づくろいもします。家族をとても大切にするマイホームパパなんです
ヤング博士はプレイリーボールを見せながら説明してくれた。見てみると、確かにオスもメスもそして子どももくっついて一塊になっている。
ところが、「同じハタネズミでも隣のメドーボウルはまったく違います」と言いながら、博士はオスのメドーボールが1匹だけ入ったケージを見せてくれた。メドーボールはプレイリーボールに比べやや標高の高い場所に住むハタネズミの一種で、やはりアメリカ中西部に生息している。そして、このハタネズミのオスは発情期にメスと関わりを持つ以外は単独で行動する。子育てはおろか、メスと絆を深めることにも関心を示さない。博士いわく、「家族を顧みないプレイボーイ」なのだ。




「サイエンスミステリー7」では「ヴァソプレッシン」の受容体の量が多いか少ないかで区別されていたが、正確にはハタネズミの脳内にあって愛着などの感情を司る腹側淡蒼球(ふくそくたんそうきゅう)という部位に「ヴァソプレッシン」の受容体が多数存在するかどうかで区別される。

また「サイエンスミステリー7」では「ヴァソプレッシン」のことを単に「男らしさを司るホルモン」と説明していたが、『だから、男と女はすれ違う』の説明では「視床下部でつくられるホルモンで腎臓に作用し尿の量を調節する機能を持つことが知られているほか、脳では記憶にも関与していることが実験から明らかにされている」となっている。

私にとっての数少ない収穫は、この実験を映像で見られたことだ。

ちなみに『だから、男と女はすれ違う』では、「ヴァソプレッシン」のことを「バソプレシン」と表記されている。




ウィルの離婚歴と「334」は無関係なのでは?


「サイエンスミステリー7」ではハタネズミの実験を簡単に紹介して、「ヴァソプレッシン」の受容体がオスとメスの絆を保つ上で重要というラリー博士のコメントを引き出した直後、最新の研究成果として2008年9月、スウェーデンの研究所とゴーセンバーグ大学の合同チームによって発表されたデータを紹介する。
内容は、ある特定タイプの遺伝子を持つ男性は、持たない男性より2倍も離婚率が高いというもの。

「ヴァソプレッシン」の受容体の数を決めるとされる第12番染色体上の遺伝子に、「334」と呼ばれるタイプを持つ男性は「ヴァソプレッシン」の受容体の数が少なく、相手との絆を長く保てない可能性がある、とナレーション。


すると、「サイエンスミステリー7」しか見ていない視聴者は、ウィルがあたかも「334」というタイプを持った人物であり、そのせいで離婚を繰り返している、かのような印象を抱くだろう。

だが、気をつけなくてはならない。

ハタネズミの実験がそのまま人間にも当てはまるとは限らないし、それが実験によって確かめられたわけでもない。
ハタネズミの場合、パートナーとの絆の強さが「ヴァソプレッシン」の受容体と関係しており、「ヴァソプレッシン」は人間にも存在している。
スウェーデンの研究所とゴーセンバーグ大学の合同チームによって発表されたデータによると、「334」というタイプを持った人物は離婚率が2倍だったことから、人間にも似たようなメカニズムを獲得している可能性がある、という話だ。
確証が得られているわけではない。
要するに仮説なのだ。

よってウィルが3回も離婚した原因は、ウィルの遺伝子が「334」というタイプを持っていたからだ、などと決めつけることはできない。

恋愛の賞味期限や恋愛という脳内現象についての知識があれば、ウィルの度重なる離婚は説明が付く。

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それを離婚の原因が遺伝子のせいであるかのように思わせ、また取材に応じてくれたウィルに対して遺伝子に欠陥を抱えているかのように見せかける演出は、作為的で、見ていてあまりいい気分ではなかった。
ウィルは自分の取材VTRが日本でどのように編集されて放送されているのか、知っているのだろうか?


離婚に至る典型的な会話パターンの実例


次に「サイエンスミステリー7」ではウィル同様3度の離婚歴のある主婦スーザン(58)のVTRが流れる。
スーザンは若さを保つためにエクササイズに励んだり、洗面器に入れたハーブ入りのお湯の蒸気を顔に当てたりとアンチエイジングに余念がない。
現在の夫とは結婚して10年。
今まさに4度目の離婚危機に直面している。

その日の夕食。
夫ジョン(62)のためにキッチンで彼の好物であるタコスをつくるスーザン。
ジョンはテーブルについてタコスをほおばろうとするが、トルティーヤが破けてしまう。
そのときの夫婦の会話は以下の通り。

ダメだ。やっぱり破れた
じゃあ代わりにこっちを食べる?
新しいトルティーヤを用意するスーザン。
いや、いい」と断り、フォークで食べようとするジョン。
あげるって言ってるのに……
いや、もう遅い
ホラ」とジョンの目の前にトルティーヤを持ってくるスーザン。
これでいいって言ってるだろ!」と怒鳴り、頑なに新しいトルティーヤを拒否するジョン。
スーザンは今にも泣き崩れそうな表情。
ジョンはスーザンの表情を見て何かを言うが、視聴者にはわからない。
でも、それ破れてるし……」というスーザンの言葉を遮るように「いいって言ったじゃないか!」とジョン。
その後スーザンの攻勢が始まる。
今まで何回あなたが夕食をぶち壊したか数えられる?」とジョンを非難。
あぁ いつも俺はそうしてるね」とジョン。
いつもよ!
押し黙るジョンにスーザンはたたみかける。
これがすべてなのよ!
黙れ!」堪忍袋の緒が切れるジョン。「グダグダ言い続けるならここから出ていけ!
スーザンはそそくさとテーブルから退散。


「サイエンスミステリー7」しか見ていない視聴者はこの夫婦喧嘩を見て、ジョンが典型的なダメ夫のように思えるかもしれない。
たかがトルティーヤが1枚破けただけでこの有様なのだから。

だが、ここも気をつける必要がある。

NHKスペシャル シリーズ女と男 最新科学が読み解く性」を見ていれば、この夫婦喧嘩を違った目で眺めることができる。
これは典型的な離婚に至る会話のパターンなのだ。

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夫婦喧嘩の原因はジョンにあったのか?


ジョンの立場に立って夫婦喧嘩の場面を再現してみる。
ジョンは好物であるタコスを食べようとしたが、肝心のトルティーヤが破けてしまう。
タコスをあまり食べない人は想像しにくいかもしれないが、自分の好物が台無しになった場面を思い浮かべればこのときのジョンの心情を理解できるだろう。
大好きなラーメンの麺が伸びていたとか、楽しみにしていた刺身がカピカピに乾いていたとか、ジョンはまさにそんな場面に遭遇したのだ。
カメラの前で。

ダメだ。やっぱり破れた」というジョンの苛立ちの言葉はスーザンに対する批難ではない。
ジョンはただ破けたトルティーヤに対してこぼしたのだ。
このときジョンに怒りの感情があったとすれば、それはスーザンに対してではなく、破けるようなトルティーヤを製造したメーカーに対してだろう。

だが、トルティーヤに向けられた感情の矛先をスーザンは自分に向けられたものと勘違いした。
そこですぐさまその場を取り繕うために新しいトルティーヤを用意する。
ジョンは拒否する。
すでに感情の矛をおさめていたのだ。
たかだかトルティーヤ1枚破けていただけ、口の中に入れば同じこと。
ジョンは破れたままのそれを食べることに決めた。

にもかかわらずスーザンは新しいトルティーヤをしきりに薦めてくる。
計4回。
破れたトルティーヤのことを一瞬で水に流すことを決め、新しいトルティーヤを断った。
ジョンの中ではもう終わったことなのに、スーザンによって何度も蒸し返される。

目の前のスーザンは泣き崩れんばかり。
ジョンはカメラに一度も視線を向けることはなかったが、この様子が撮影されていることを、そしてこの場面が放送されるかもしれないことも、意識していたはずだ。
女性の涙が通用しない男性もいるにはいるが、大抵の男性は女性の涙の前に手も足も出なくなる。
たとえ男性側に過失がなく、女性側に過ちがあったとしても、女性が泣くことで立場が一瞬にして逆転してしまうこともある。
世間(この場合カメラの向こう側にいるであろう視聴者)からは力の弱い立場の女性を泣かせた卑怯な男として映り、理由はどうあれ、女性を泣かせたという事実に対して罪悪感を抱かせられる。
これ以上、スーザンに対してどうすることもできない立場に追い込まれたジョン。
そこに、決して言ってはいけない言葉が飛び出す。


今まで何回あなたが夕食をぶち壊したか数えられる?


明らかにジョンを非難する言葉。
ジョンは妻から「毎度毎度些細なことで夕食を台無しにするダメ夫である」と強烈なパンチをたたき込まれたのだ。
カメラの前で。

NHKスペシャル シリーズ女と男 最新科学が読み解く性」を見ていた視聴者は、35年にわたって夫婦がすれ違う原因を科学的に分析してきた心理学者ワシントン州立大学名誉教授ジョン・ゴッドマン博士の言葉を思い出す。


批判、防御、見下しのパターンが繰り返されると、夫婦はお互いを避けるようになります。これが、離婚に至る典型的パターンだと言えます
詳しくはこちら»離婚に至る典型的パターン - NHKスペシャル「女と男(1) 」を観て(5)


ゴッドマン博士の予言通り、ジョンはフラストレーションを爆発させて、スーザンを追いやった。


「サイエンスミステリー7」の視点は正しいか?


番組ではここでスーザンの3度の結婚と離婚が紹介される。
一度好きになると充分に考えることなくその恋に走ってきた」とカメラの前で語るスーザン。
しばらくの間はやさしく広い心で接することができるんだけど、その内相手の嫌な面が見えてきちゃう。そればかりが気になってしまうの

そして、ラトガーズ大学のヘレン・フィッシャー博士を引き合いに出して、恋に落ちると判断力が一時的に低下するという研究が簡単に紹介される。


「サイエンスミステリー7」しか見ていない視聴者には些細なことで毎度夕食を台無しにするダメ夫ジョンとそんなダメ男を何度も結婚相手に選んでしまう哀れな妻スーザン、というレッテルが貼られているかもしれない。

だが、「NHKスペシャル シリーズ女と男 最新科学が読み解く性」を見ていれば、より真実に近づいた見方ができる。
先の口喧嘩の場合、ジョンが一方的に悪者ということにはならず、その原因はスーザンの側にもある、という見方ができる。

また「サイエンスミステリー7」では、スーザンがダメ男ばかり結婚してしまうのはスーザンに何らかの人格的欠陥があるからのような印象を与えていたように思うが、真実ではない。
スーザンに起こっていることは恋に落ちた人間誰しもが体験していることで、スーザンが特別なのではない。
詳しくはこちら»科学によって解明された恋の賞味期限


さらに、「サイエンスミステリー7」では激しい恋に落ちているとき、前頭前皮質の働きが鈍くなる、とし、前頭前皮質は物事の良し悪しを判断するところと説明していたが、激しく恋に落ちている人たちの脳を研究しているロンドン大学教授セミール・ゼキ博士とその教え子アンドレアス・バーテルス博士の研究によると、恋愛時、活動が低下する部位は扁桃体と頭頂側頭結合部で、物事を否定的にとらえたり批判や判断を行う場所となっている。

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最後に、「サイエンスミステリー7」では「恋に落ち、相手の欠点が見えにくくなる。つまり、一時的に前頭前皮質の働きを鈍くさせること。それは男と女が出逢い、生命をつないでいく人類の壮大なシステムだとヘレン・フィッシャー教授は考えています」というナレーションが入るだけで、その具体的な内容は一切紹介されなかった

科学番組の視聴者はまさにその「人類の壮大なシステム」の部分を知りたいはずだが、そういう重厚な部分は「NHKスペシャル シリーズ女と男 最新科学が読み解く性」を見てくれ、ということなのだろうか?
それは運命か奇跡か!?〜DNAが解き明かす人間の真実と愛〜」という大上段のサブタイトルが泣いている。


科学によって解明された恋の賞味期限


このようなわけで、「NHKスペシャル シリーズ女と男 最新科学が読み解く性」を見ていた私にとってはひどく薄味の、後味の悪さが残る番組だった。
この記事を書き終えたら、HDDから削除するつもり。


検索エンジン経由でこの記事にたどり着いた人の多くはより有益で、ディープな内容を知りたい人たちだと思うので、番組では語られなかった恋の賞味期限についての詳細を『だから、男と女はすれ違う―最新科学が解き明かす「性」の謎』から紹介して終わることにする。


[セロトニントランスポンダーの量]
イタリア・ピサ大学の神経科学者マラツイティ博士の研究グループが1999年に出した実験の報告。
マラツイティ博士は恋愛しているとき、神経伝達物質セロトニンが通常より低下しているのではと考え、熱烈に恋している人々を対象にセロトニンだけを運ぶ血液中の血小板セロトニントランスポンダーの量を測定する実験を行った。
実験の結果、恋の賞味期限は12ヵ月から18ヵ月間という結論が出た。


[fMRI]
ラトガーズ大学のヘレン・フィッシャー博士とロンドン大学教授セミール・ゼキ博士とその教え子アンドレアス・バーテルス博士によるfMRIを使って恋愛期間が短い人の脳と長い人の脳との違いを調べる実験。
平均恋愛期間7ヵ月のグループと、平均恋愛期間8〜17ヵ月のグループ、平均恋愛期間2.4年のグループを測定。
実験結果をまとめると以下のようになるという。

博士たちの結果を多少強引にまとめると次のようになる。
7ヵ月までは熱烈ラブラブな状態が続く。8か月から17か月の間は個人差があるが、ラブラブとそうじゃない状態がオーバーラップする。そして、18か月を過ぎて安定した関係が続いたとしても、もはや熱烈な恋ではなくなる。

(原文ママ/『だから、男と女はすれ違う―最新科学が解き明かす「性」の謎』p.143より)



先述のスーザンはきっとラブラブな期間が続く恋愛7か月までの間に結婚し、その後、恋愛8〜17か月の間に「相手の嫌な面が見えてきちゃう」ようになり、以降「そればかりが気になってしまう」状態になって離婚に至ったのだろう。
繰り返しになるが、これはスーザンだけの問題ではなくて、恋をする全員に当てはまることことである。

このデータを元にすると、離婚のリスクを減らすには付き合い始めてすぐ結婚するのではなく、相手の嫌な部分が見えてくる恋愛8か月以降まで様子を見た方がいいことがわかる。
おしまい



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だから、男と女はすれ違う―最新科学が解き明かす「性」の謎


だから、男と女はすれ違う―最新科学が解き明かす「性」の謎
NHKスペシャル取材班 (著), 奥村 康一 (著), 水野 重理 (著), 高間 大介 (著)

[出版社/著者からの内容紹介]
婚活に大異変!?「3割の男が結婚できない」時代がやってくる!NHKスペシャル「シリーズ女と男」をもとに、最新科学で性を読み解く。
»だから、男と女はすれ違う―最新科学が解き明かす「性」の謎



[単行本とDVD]
だから、男と女はすれ違う―最新科学が解き明かす「性」の謎 NHKスペシャル 女と男 DVD-BOX




『だから、男と女はすれ違う』のレビューはこちら。

[レビュー記事]



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常に心に留めておきたい詩
危険から守り給えと祈るのではなく、危険と勇敢に立ち向かえますように。

痛みが鎮まることを乞うのではなく、痛みに打ち克つ心を乞えますように。

人生という戦場で味方をさがすのではなく、自分自身の力を見いだせますように。

不安と恐れの下で救済を切望するのではなく、自由を勝ち取るために耐える心を願えますように。

成功の中にのみあなたの恵みを感じるような卑怯者ではなく、失意のときこそ、あなたの御手に握られていることに気づけますように。

(ラビンドラナート・タゴール「果物採集」より 石川拓治訳)


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