【追記アリ】家庭用LED照明覚書(2) シャープ製LED電球の気になる点
Wednesday,
16, 2009 at 21:04 |
ひとまず、「シャープ製のLED電球を1つ購入して様子を見てみよう」という気になった。
翌日、「パナソニック製のLED電球が出るまで待ってられないや、シャープ製を買っちゃおう」というところまで購買意欲が高まっていた。
念のためアマゾンのレビューに目を通す。
すると、意外な落とし穴があることが判明。
»「SHARP LED電球 60W E26 DLL601N(L)」のカスタマーレビュー
翌日、「パナソニック製のLED電球が出るまで待ってられないや、シャープ製を買っちゃおう」というところまで購買意欲が高まっていた。
| SHARP LED電球 昼白色相当 60W E26 DLL601N | |
![]() | おすすめ平均 ![]() LEDとは思えない均一な光具合 密閉型の器具での使用は不推奨 これでホントに10年以上持つなら! 全光束って 電球にコーフンAmazonで詳しく見る by G-Tools |
念のためアマゾンのレビューに目を通す。
すると、意外な落とし穴があることが判明。
»「SHARP LED電球 60W E26 DLL601N(L)」のカスタマーレビュー
JUGEMテーマ:照明(ライト)
シャープ製LED電球の気になる点
この記事を書いている時点で「SHARP LED電球 60W E26 DLL601N(L)」のカスタマーレビューは13件。
昼白色(DLL601N)と電球色(DLL601L)の区別はなかったので、両方のレビューが混ざっていると思われる。
当然すべて読んだ。
気になったのは以下の4点。
[気になる点]
- 色(黄色がかった白?)
- 明るさ(暗い?)
- 発熱(熱い?)
- 使用場所に制限(使えない?)
色(黄色がかった白?)
「発色に難アリ」というレビューがいくつかあった。
思っていたよりも「黄みがかっている」ようだ。
よって洗面台の照明など鏡の近くに利用すると、顔色が悪く見えたりする。
長寿命(40,000時間、10年以上)を謳っている製品であり、価格も安くないことを考えると、発色を吟味してから使用場所を検討する必要がある。
明るさ(暗い?)
明るさに関しては「60w相当」というレビューと「(60wと比較すると)暗い」というレビューがあった。
どうやら使う場所によって明るさの感じ方が異なるようだ。
トイレや脱衣所など狭い空間で使用する場合には「問題ない」ようだが、広めの場所で使用すると、どうしても「光度不足」を感じるようだ。
発熱(熱い?)
LEDライトなのに熱い?
レビューを読みながら思った。
消費電力は白熱電球の1/8(60W相当の明るさで7.5W消費)。
であれば、発熱量も同程度になるのでは?
そう思っていたが、そうではないらしい。
白熱電球の場合、手でさわれないくらい熱くなることがある。
「SHARP LED電球 60W E26 DLL601N(L)」ではそこまで熱くはならず、手でさわれる程度の熱さだという。
レビュアーの中には、白熱電球と「SHARP LED電球 60W E26 DLL601N(L)」の温度比較をした人もいた。
電気スタンドに装着して5分間点灯後、どのくらいの熱を持つのか。
結果、白熱電球が150度、シャープ製LED電球が65度。
「85度も下げたんだから立派なものだ」と考える人にとっては些細なことだろう。
だが、「消費電力は1/8になったのに発熱量は約1/2.3程度。ということはエネルギー効率に改善の余地あり、ということではないのか?」と考える人もいるに違いない。
発熱量も1/8になれば温度は18〜19度程度になる。
それが65度。
照明で暖を取る必要はない。
つまり、照明における発熱は事実上のエネルギーロスと言える。
「SHARP LED電球 60W E26 DLL601N(L)」は確かにエコを売りにしたエコ商品で、白熱電球と取り替えるだけで消費電力をグッと抑えることができる。
だが、エネルギー的に無駄があるように感じてしまう。
事実、シャープに先行して家庭用LED照明を発売している東芝のLED電球は消費電力だけでなく、発熱量も1/8にしている。
光の質ならシャープ、エコなら東芝
あくまで憶測だが、「SHARP LED電球 60W E26 DLL601N(L)」の熱源はランプ部ではなくソケットに近い基底部に入っている電子回路で、その熱がランプ部分にまで伝わるのだろう。
この電子回路は光を均一にムラなく照らすために必要な装置と思われる。
この装置のおかげでシャープ製LED電球はランプ全体が光っているように見えるのだが、同時に新たな熱源となり、電球全体としての発熱量はあまり下げられなかった。
[追記 2009/10/07]
読者からご指摘がありました。
LED電球の基底部に入っている電子回路の役割は「光を均一にムラなく照らすため」ではなく、「100Vの電源をLEDに使用できる直流に変換し、電圧と電流を制御する」ためのもので、「LEDドライバ」と呼ばれているそうです。
詳しい説明は辻さんのコメントをご覧下さい。
一方東芝のLED電球「TOSHIBA E-CORE LED電球 一般電球形6.9W(電球色相当) LEL-AW6L/2」は光にムラがある。
点灯時にランプ部分を見ると、発光ダイオード(LEDライト)が光っているのが視認できる(光の粒が見える)。
私はそれが好きになれなくて東芝製を早々に敬遠したのだが、「どちらの製品がよりエコか」と問われれば、無駄なエネルギーを発生させない東芝に軍配が上がる気がする。
使用場所に制限(使えない?)
最後に「SHARP LED電球 60W E26 DLL601N(L)」の気になる点。
それは使用場所に制限がある、ということだ。
アマゾンのレビュアーの1人が「密閉型の照明器具での使用は不推奨(適さない)」と指摘していた。
これはかなり重要な点だ。
白熱電球を使用している場所が密閉型器具であることは多い。
さらに調べてみると、「屋外での使用には適しません」、浴室での使用は「湿気がLED駆動回路の故障(不点灯など)や、電球内部のくもりの原因になる可能性がありますので、推奨できません」とのこと。
私の場合、LED電球に取り替えようと想定していたところが密閉型器具であり、屋外であり、浴室であったためシャープ製LED電球は候補から外さなくてはならなくなった。
こうした重要な注意事項はしっかり明記されるべきだが、オフィシャルサイトの商品紹介ページにそれらの記載はなかった。
取り付け場所に関する記載は「よくあるご質問」のページにあるのだが、見つけようと思わなければ見つけられない場所にある。
正直、アマゾンのレビュアーはよく見つけたな、と思った。
ちなみにココ »LED電球|よくあるご質問:シャープ
シャープ製LED電球を購入した後でこの事実を知り、当初想定していた取り付け場所を変更せざるを得なかった人は少なくないであろうと思われる。
購入前に現物を再確認
購入前にレビューは読んでおくものだな、と改めて思う。
「SHARP LED電球 60W E26 DLL601N(L)」のカスタマーレビューをざっと読んで事前に確認すべき点を理解した。
その後、家電量販店へ行って現物を目で確かめる。
まず色についてだが、これは目で確認できる。
「SHARP LED電球 可変7段階調光・調色対応モデル 60W E26 リモコン付属 DLL60AV」であれば、好みの色に調節できる。
明るさについては電気が煌煌と付いている店内では若干確認しづらいかもしれない。
問題の温度。
点灯している「SHARP LED電球 60W E26 DLL601N(L)」に直接手をさわれる。
確かに熱い。
触れないほどではないが、熱い。
比較のために「TOSHIBA E-CORE LED電球 一般電球形6.9W(電球色相当) LEL-AW6L/2」を触る。
まったく熱くない。
やはりLED電球は熱くない方がしっくりくる。
[LED電球 シャープと東芝]
というわけで、シャープ製LED電球を試し買いすることはやめ、10月21日発売のパナソニック製LED電球が出てから、再度検討することに決めた。
[比較する]
»【楽天市場】で「東芝 LED電球」を検索
»【楽天市場】で「シャープ LED電球」を検索
»【楽天市場】で「パナソニック LED電球」を検索
追記:2009/10/07
LED電球に詳しい方からコメントを寄せていただきました。
LED電球についてより理解を深めたい方は辻さんのコメントをご覧下さい。
[感想]
私が気になっていたLED電球の発する熱。
直(じか)に手で触って確かめたが、東芝のLED電球は熱くなく、シャープのLED電球は熱かった。
私はシャープ製LED電球にエネルギーロスがあるのではないかと勘ぐり、結果ほとんど購入寸前にまで高まっていた購買欲に「待った」をかけた。
エコ商品なのに「エコっぽくない」と感じたからだ。
辻さんの説明を読むと、こうした認識が誤りだったことに気付く。
消費電力に関しては東芝製LED電球(60w相当で6.9w)もシャープ製LED電球(60w相当で7.5w)もほとんど変わらない(1w未満の差)。
点灯したときの温度の違いは、両者の放熱構造の違いから生じているようだ。
LEDが見える見えないについては「散光板の設計に寄るもの」という指摘は言われてみれば確かになるほどで、シャープ製LED電球が60w相当で7.5w必要だった理由も腑に落ちた。
こうして「憑き物が落ちた」状態になれたことでわけで、シャープ製LED電球の購入をストップする理由は雲散霧消と相成ったわけだが、パナソニック製LED電球の発売まで2週間を切ったので、もうしばらく待ってみることにする。
»辻さんのコメントはこちら
コメント
>色(黄色がかった白?)
LEDの仕様によるものです。
今回採用されているLEDは原理的に一般的な白熱電球に比べると、特に赤色の表現が不自然になります。
これは白色LED自体に赤い色がほとんど含まれていないためであり、解決のためには赤色LEDや赤色蛍光体の力を借りるほかありません。
白熱電球は赤外線から紫外線までの光を発しますが、白色LEDは青色と黄色の光しか発色できないのです。(原理的な特性なので、メーカーが違っても、性能はたいして変わりません。)
この前提の元で考えていただければ分かると思いますが、LEDの原色である青色の光から電球色に近い色を取り出そうとすると、黄色の蛍光体を増やす方法しかありません。
ですので黄色がかった白、といったような評価になるのでしょう。
逆に言えばLEDを活用するには昼光色の方が適している、とも言えます。
>明るさ(暗い?)
これには二つの原因があります。
一つ目は前述の通り光の成分の違いから、白熱電球と比較して「物体の色ごとに明るさが変化する」現象が起こることです。特にLED光源下では赤色は暗く感じます。
二つ目は、ほとんどの白熱電灯器具(電球の笠)は、「電球の裏側の光を反射させるように設計されて」いるからです。
ですので部屋の広さというよりは、照明器具の設計上の相性によって明るさが変化すると考えた方が自然です。
笠の大きい電気スタンドなどには当然、向いていません。
>発熱(熱い?)
これについては発熱と言うより放熱の問題でしょう。
>あくまで憶測だが、「SHARP LED電球 60W E26 DLL601N(L)」の熱源はランプ部ではなくソケットに近い基底部に入っている電子回路で、その熱がランプ部分にまで伝わるのだろう。
ここまでは正しい認識です。
>この電子回路は光を均一にムラなく照らすために必要な装置と思われる。
>この装置のおかげでシャープ製LED電球はランプ全体が光っているように見えるのだが、同時に新たな熱源となり、電球全体としての発熱量はあまり下げられなかった。
この認識は間違いです。
あなたの言う電子回路は、100Vの電源をLEDに使用できる直流に変換し、電圧と電流を制御する「LEDドライバ」という回路です。配光には全く関係ありません。
この回路は各社研究開発が進んでいますので、会社ごとに効率が大きく変わると言ったことはありえません。(むしろシャープとパナソニックで同じパーツを使っている可能性も大きいです)
また、LEDの配光に関与するパーツは、LED直前にある「コリメータレンズ」、乳白色のカバー「散光板」、LEDの裏側にある「反射板」に三つのみです。
これらはプラスチックかガラスの部品であり、熱を発することはありません。
あなたが問題にしているLEDの視認性については散光板の設計に寄るものですが、これは明るさとのトレードオフなります。LEDの粒が目立たないものは暗くなり、逆もある、ということです。
では発熱に違いがあるのは何故か、といいますと、放熱効率の違いではないかと思います。
シャープとパナソニックで大きく発熱が違うことは考えにくいので、これを放熱するのがパナソニックの設計の方が適しているのでしょう。
双方の電球を水槽に浸して点灯し、温度上昇を計るなどすればほぼ同じ数値が出るのではないでしょうか。
発生する熱は変わらないが、これを空気中に逃がす分量がパナソニックの方が多いのです。
>使用場所に制限(使えない?)
これについてはLEDに限定したものではないです。
電球型蛍光灯全般にもパッケージにこのような記載があります。
逆に、将来的には完全防水の風呂用LED電球、というものも設計可能ですが、電球型蛍光灯では不可能でしょう。
これは単に防水加工がコスト高であることが原因だからです。
LEDの仕様によるものです。
今回採用されているLEDは原理的に一般的な白熱電球に比べると、特に赤色の表現が不自然になります。
これは白色LED自体に赤い色がほとんど含まれていないためであり、解決のためには赤色LEDや赤色蛍光体の力を借りるほかありません。
白熱電球は赤外線から紫外線までの光を発しますが、白色LEDは青色と黄色の光しか発色できないのです。(原理的な特性なので、メーカーが違っても、性能はたいして変わりません。)
この前提の元で考えていただければ分かると思いますが、LEDの原色である青色の光から電球色に近い色を取り出そうとすると、黄色の蛍光体を増やす方法しかありません。
ですので黄色がかった白、といったような評価になるのでしょう。
逆に言えばLEDを活用するには昼光色の方が適している、とも言えます。
>明るさ(暗い?)
これには二つの原因があります。
一つ目は前述の通り光の成分の違いから、白熱電球と比較して「物体の色ごとに明るさが変化する」現象が起こることです。特にLED光源下では赤色は暗く感じます。
二つ目は、ほとんどの白熱電灯器具(電球の笠)は、「電球の裏側の光を反射させるように設計されて」いるからです。
ですので部屋の広さというよりは、照明器具の設計上の相性によって明るさが変化すると考えた方が自然です。
笠の大きい電気スタンドなどには当然、向いていません。
>発熱(熱い?)
これについては発熱と言うより放熱の問題でしょう。
>あくまで憶測だが、「SHARP LED電球 60W E26 DLL601N(L)」の熱源はランプ部ではなくソケットに近い基底部に入っている電子回路で、その熱がランプ部分にまで伝わるのだろう。
ここまでは正しい認識です。
>この電子回路は光を均一にムラなく照らすために必要な装置と思われる。
>この装置のおかげでシャープ製LED電球はランプ全体が光っているように見えるのだが、同時に新たな熱源となり、電球全体としての発熱量はあまり下げられなかった。
この認識は間違いです。
あなたの言う電子回路は、100Vの電源をLEDに使用できる直流に変換し、電圧と電流を制御する「LEDドライバ」という回路です。配光には全く関係ありません。
この回路は各社研究開発が進んでいますので、会社ごとに効率が大きく変わると言ったことはありえません。(むしろシャープとパナソニックで同じパーツを使っている可能性も大きいです)
また、LEDの配光に関与するパーツは、LED直前にある「コリメータレンズ」、乳白色のカバー「散光板」、LEDの裏側にある「反射板」に三つのみです。
これらはプラスチックかガラスの部品であり、熱を発することはありません。
あなたが問題にしているLEDの視認性については散光板の設計に寄るものですが、これは明るさとのトレードオフなります。LEDの粒が目立たないものは暗くなり、逆もある、ということです。
では発熱に違いがあるのは何故か、といいますと、放熱効率の違いではないかと思います。
シャープとパナソニックで大きく発熱が違うことは考えにくいので、これを放熱するのがパナソニックの設計の方が適しているのでしょう。
双方の電球を水槽に浸して点灯し、温度上昇を計るなどすればほぼ同じ数値が出るのではないでしょうか。
発生する熱は変わらないが、これを空気中に逃がす分量がパナソニックの方が多いのです。
>使用場所に制限(使えない?)
これについてはLEDに限定したものではないです。
電球型蛍光灯全般にもパッケージにこのような記載があります。
逆に、将来的には完全防水の風呂用LED電球、というものも設計可能ですが、電球型蛍光灯では不可能でしょう。
これは単に防水加工がコスト高であることが原因だからです。
辻 さん | Monday,
05, 2009
at 14:59
辻さん、専門的な立場からの詳細な解説、ありがとうございました。
あまりにお詳しいので、ビックリしながら拝読しました。
おかげさまで、LED電球に対する理解が深まり、素人考えによる思い込み(誤解)から解放されました。
この記事の読者にとっても有益な情報を含んでいると判断いたしましたので、記事に追記を加え、このコメント欄もいっしょに読んでもらえるようリンクを貼りました。
あまりにお詳しいので、ビックリしながら拝読しました。
おかげさまで、LED電球に対する理解が深まり、素人考えによる思い込み(誤解)から解放されました。
この記事の読者にとっても有益な情報を含んでいると判断いたしましたので、記事に追記を加え、このコメント欄もいっしょに読んでもらえるようリンクを貼りました。
管理人 さん | Wednesday,
07, 2009
at 22:30
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昨日、家電量販店に立ち寄ったら家庭用LED照明を紹介したコーナーを見つけた。
白熱電球とは比較するまでもないが、長寿命・省電力で白熱電球との取替えが世界的に推奨されている電球型蛍光灯と比較しても十分取り替えるメリットがあるようだ。
詳細を知ろうとパン
金策冒険家エイジのblog | Wednesday,
16, 2009 at 21:22


LEDとは思えない均一な光具合
密閉型の器具での使用は不推奨
これでホントに10年以上持つなら!



