金策冒険家エイジのblog

私は、私のままで、成功していける。金策冒険家エイジの思考と実践の、不定型な日常。
本や家電、ゲームのレビュー、日常を題材とした小説、メルマガほか。
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webにおける地主と小作人の話

Wednesday, 09, 2009 at 18:12
2004年5月から運営していた「金策冒険家エイジのblog」を移転させることにした。
きっかけはJUGEMからのこのアナウンス。

1.無料版で掲載している広告を「Google AdSense」に変更いたします。

無料版「JUGEM」をご利用のお客様のブログに表示している広告を2009年12月15日(火)より、「Google AdSense」に変更いたします。

これに伴い、無料版「JUGEM」にてお客様の「Google AdSenseアカウント」の広告ユニットの設置が行えなくなりますので、何卒ご了承ください。

※現在すでに設置されている場合、2009年12月15日(火)以降自動的に削除されますのでご注意ください。

なお、有料プラン「JUGEM PLUS」および「ロリポブログプラン」では、これまで通りお客様の「Google AdSenseアカウント」の広告ユニットの設置が可能でございます。
継続して設置をご希望される場合は、有料プランへのプラン変更をご検討いただければ幸いです。
JUGEMテーマ:JUGEM


要するに、無料版「JUGEM」に掲載しているアドセンスの広告収入はすべてJUGEMの総取りとしますそれが嫌なら有料プランに変更して下さい、ということだ。

これは、「無料ですから好きに耕して下さい」と言って不毛の土地をフリーの小作人に貸し与えて開墾させ、収穫が得られる土地になった頃を見計らって、「そこで得られた収入はすべて地主のものである」、「それが嫌なら借地料を払え、そうしたらそこで取れた収穫は自分のものにしてもいい」と態度を豹変させた地主の話に他ならない。


JUGEM、お前もか


無料版「JUGEM」で得られる収入が有料プランの導入コストより高い人であれば、有料プランへの変更は「仕方がない」、「お上には逆らえない」、「このご時世だから」などとつぶやいておしまいの話かもしれない。

だが、無料版「JUGEM」で得られる収入が有料プランの導入コストと同じか、それ以下の人にとっては収入を丸々搾取されることと同義であり、落胆や憤りを禁じ得ないはずだ。

JUGEMとは何の利害もない人からすれば、人類が何世紀にもわたって体験してきた資本家による搾取の一例で、よくある「ひどい話」の1つでしかない。
実際無料ブログサービスのほとんどは広告の強制挿入(ユーザーの無収入化)を導入している。


ロリポブログへの回避は有効か?


JUGEMは株式会社paperboy&co.の提供するサービスである。
レンタルサーバー「ロリポップ!」の会社だ。

ロリポップでレンタルサーバーを借りると、「ロリポブログ」というブログを設置できる。
これがJUGEMとほとんど一緒。
データの移行(エクスポート/インポート)も簡単に行える。

前々からロリポップを利用しており、サーバーの容量も余っていた私はロリポブログを開設して無料版「JUGEM」のデータを移行させたらアドセンスからの収入を確保できるのでは、と考えた。

実はこのロリポブログ、「JUGEMサブドメイン」というのを設定できる。
「JUGEMサブドメイン」とはロリポブログURL(サーバーに開設したロリポブログのURL)の他に与えられるURLで、アドレスが「http://△△△.jugem.jp(△△△は任意に設定)」となっている。
この「JUGEMサブドメイン」を移転前のアドレスに設定できれば、アクセスを損なわずに済むばかりか、移転した痕跡すら残さない。

具体的に説明すると、旧アドレス「http://kinsaku.jugem.cc/」を新設したロリポブログ「http://kinsaku.seikou.info/」の「JUGEMサブドメイン」に指定するのである。
これができれば、旧アドレスへのアクセスは新アドレスへのアクセスとなり、しかもそれは無料版「JUGEM」ではないので、設置してあるアドセンスからの収入も確保できるはずなのだ。

ただ1つ懸念がある。

JUGEMを開設する度に「JugemKeyID」が登録される。
ロリポブログもJUGEMなので、ロリポブログを開設する際に「JugemKeyID」を登録しなくてはならない。
つまり私は2つの「JugemKeyID」を所有することになる。
ただ管理上、それぞれのJUGEMは別物として認識されているであろうから、すでに誰か(2004年の私)が取得している「http://kinsaku.jugem.cc/」というアドレスを、後からつくったロリポブログ「http://kinsaku.seikou.info/」の「JUGEMサブドメイン」に指定することはできない。

だが、運営しているのは同一人物である。

よって、運営者が同一人物であるという確認が取れれば、paperboy&co.の方で後からつくったロリポブログ「http://kinsaku.seikou.info/」の「JUGEMサブドメイン」に「http://kinsaku.jugem.cc/」を指定できるように便宜を図ってもらえないだろうか、と考えた。

さっそく問い合わせる。


有料プランへの一本道


3日後、回答が届いた。

お問い合わせいただきました件につきまして、ロリポブログプランは、ロリポップのユーザー専用ページから新規お申し込みいただいたブログのみが対象となりますので、すでにJUGEMをお持ちの場合も、必ず新規登録いただくことになります。

また、無料版JUGEMからロリポブログへの移行も対応しておりませんので、「http://kinsaku.jugem.cc/」をロリポブログとしてご利用いただくことは出来ません。

お客様のご希望に沿えず、申し訳ございませんが、何卒ご了承いただきますようお願いいたします。



結論から言うと、不可、ということになる。
しかも、無料版JUGEMからロリポブログへの移行には対応しないらしい。
つまり、無料版JUGEMから発生するアドセンス収入をユーザーが確保するには、有料プランにするしかない。


『坊ちゃん』の玉子


無料版JUGEMは事実上接収されており、無料版JUGEMを利用するメリットは「無料で情報発信できる」ということを除くと、ほとんどなくなったと言える。

にもかかわらず今後も無料版JUGEMを利用するということは、それだけ広告スペースを運営会社に提供することになるので、ユーザーにとっては単に「無料で情報発信」しているつもりでいても、実質的には運営会社のためにただ働きしていることになるのである。

先のたとえを用いるならば、これまで耕した土地は差し押さえられ、これから耕す土地からも搾取される、となる。

私はそのことに気付いており、強制的に、もしくは騙すような形で労働を搾取しようとする資本家には与したくないへそ曲がりなので、このまま無料版JUGEMを利用したいという気持ちは起こらなかった。
といって運営会社が誘導する有料プランへ移行路線に唯々諾々と従うつもりもない。

ということで、ひとまずレンタルしているサーバー内にロリポブログを開設し、そこにデータを移行させ、今後はロリポブログで更新することにした。
MTで運用しようかとも思ったが、データの移行がうまくいかないのと時間がかかるのとで断念した。

これまで利用していた無料版JUGEMでは「移転しました」とアナウンスし、以降、更新は行わないことにする。
これで、これから耕す分だけは搾取されずに済む。


ささやかな抵抗である。
だが、私の中ではそうすることに意味がある。

これは『坊ちゃん』の玉子なのだ。

小説『坊ちゃん』の終盤、坊ちゃんが野だの面に玉子をぶつけるが、それで事態が好転するはずもなく、結局坊ちゃんは敗走することになる。
同様に、JUGEMによる事実上のブログ接収を阻止できないが、無抵抗のまま屈従させられるのは嫌なのである。
コメント
移動後なのでもう見てないと思いますが・・・

検索でたどり着きました。jugemの広告は元々jugemが全部横取りだと思ってましたがこれまでは違ってたんですね。
(締めの坊ちゃんの卵の喩えが知的でいいと思いました。)
飴玉 さん | Tuesday, 11, 2010 at 14:30
飴玉さん、コメントありがとうございます。

>移動後なのでもう見てないと思いますが・・・

こっちが移転先の方なので、見てますよ♪

>検索でたどり着きました。jugemの広告は元々jugemが全部横取りだと思ってましたがこれまでは違ってたんですね。

JUGEMは良心的な無料ブログ最後の砦だったのですが、それも2009年12月までの話となりました。

>締めの坊ちゃんの卵の喩えが知的でいいと思いました

ありがとうございます。
喩えの真意を理解して下さった飴玉さんも知的です♪
エイジ さん | Tuesday, 11, 2010 at 18:43
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危険から守り給えと祈るのではなく、危険と勇敢に立ち向かえますように。

痛みが鎮まることを乞うのではなく、痛みに打ち克つ心を乞えますように。

人生という戦場で味方をさがすのではなく、自分自身の力を見いだせますように。

不安と恐れの下で救済を切望するのではなく、自由を勝ち取るために耐える心を願えますように。

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